【上海=小坂井文彦】米政府系放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)=電子版=が
中国の胡錦濤国家主席の長男、胡海峰氏(38)が幹部を務める企業「威視公司」を
めぐるナミビアでの汚職疑惑を報じたが中国当局は情報隠しに躍起だ。
二十一日には中国内のサイトが報道内容を転載。しかし翌二十二日には削除された。
「胡海峰 ナミビア」でインターネット検索を試みると「法律に適合しないため表示
できない」と検索禁止表示が。国外のホームページを通じ検索を続けたところ
インターネットへの接続自体が遮断された。
VOAによると、汚職疑惑は威視がナミビア政府に五千六百万ドル(約五十三億円)で
エックス線関連機材を販売する際、不正があったとされる。胡海峰氏は最近まで威視の
社長を務め現在は同社関連会社の責任者。
目下のところ同氏に嫌疑はかけられていないが、中国当局は捜査に絡み胡主席に批判が
及ぶことを案じているようだ。
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