大阪大学発ベンチャーの創晶(大阪府吹田市、安達宏昭社長、06・6877・5659)は米国最大規模の製薬会社と、
たんぱく質結晶化技術の実証試験で契約を結ぶ。米社がテストサンプルを創晶に送り、
結晶化の成功率などを確かめて技術の採用を決めると見られ、創晶に出資する三菱商事が交渉を支援する。
創晶の特殊技術は国内約40社で採用済みで、国際展開では初めてながらビッグなチャンスとなりそうだ。
今回の米社は、社名は非公表だが世界トップクラスの製薬会社という。医薬品候補である自社のたんぱく質に、
創晶の技術が採用できるか、信頼性の確認で試験契約を結ぶ。米社が結晶化に苦労したサンプルなど数種類を日本に送付。
創晶が結晶化に成功し、医薬品開発に重要なデータ採取が進むのかを評価する。
きっかけはカナダの国際会議だった。創晶取締役でもある森勇介阪大教授が招待講演をし、複数の世界企業が興味を示したことだ。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620090717ecab.html