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728 ケマンソウ(宮城県)

【山形】幼児ひき逃げ死事件、27日に時効 41歳の時に生まれた初めての子どもが…


幼児ひき逃げ死 27日時効

 2004年7月、東根市六田の会社員田村道行さん(49)の長男・勇磨ちゃん(当時2歳)が
自宅前の県道でひき逃げされ死亡した事件は、27日に道路交通法などの公訴時効(5年)を迎える。
田村さんは「犯人が『捕まらず逃げ得になった』と思っているのであれば(勇磨は)死に損となり、悔しい」と
心情を吐露する一方で、「人間が一人死んで、時効が5年とは短い。時効の期限があるのはおかしい」と感じている。
村山署は、「最後まで捜査を尽くす」として情報提供を求めている。

 ひき逃げ事件は04年7月27日の午後10時55分頃に起きた。田村さんが勤務先の妻を迎えに行くため、
勇磨ちゃんと一緒に自宅内から車庫に出たところ、勇磨ちゃんが県道に走り出し、乗用車にはねられた。
車は立ち止まらず走り去った。「あの時、握っていた手を離さなければ。戻れるならあの時に戻りたい」。
田村さんは今でも自分を責め続けている。

 勇磨ちゃんは田村さんが41歳の時に生まれた初めての子供だった。やんちゃで足が速く、
「将来はスポーツ選手になれば」と家族で温かく見守っていた。お菓子を与えると、自分で食べる前に必ず
周囲に分けてくれる優しい子だった。事件の2、3か月前に家族で宮城県の海岸に行った際、それまでは
海を怖がっていた勇磨ちゃんが海に入っていくのを見て、「成長したんだ」と感動したという。

 事件後、田村さんは休日になると、近くのパチンコ店などの駐車場を訪れては、自身が目撃した黒っぽい
RV車を探した。「どんな形であれ、犯人が捕まればいい」と必死だった。田村さんは、「事件前は
『子供のために頑張る』という気持ちがあったが、事件後はその気持ちがしぼんでしまった。頑張る意義が
わからなくなってしまった」と苦悩の日々を振り返る。

 犯人に対しては「なぜ逃げたかを聞いてみたい」と思う。「時効が来れば、事件を起こした事に対する
苦悩がなくなってしまうのでは」と危惧(きぐ)している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20090718-OYT8T01098.htm