【ソウル=前田泰広】米韓でハッカー被害が広がり、韓国では10日、パソコン内のデータを勝手に削除するウイルスの感染も確認された。
米韓の情報機関などは、北朝鮮か親北朝鮮勢力が起こした「サイバーテロ」との見方を強めている。
韓国では7日から9日まで3日連続で、大統領府や国防省、与党ハンナラ党、
保守系大手紙の朝鮮日報、銀行などが攻撃を受け、延べ35機関でホームページに接続できなくなった。
韓国の情報当局関係者によると、北朝鮮側が国防省などに行った過去の小規模な
ハッカー攻撃と手法などを比較した結果、今回の大規模攻撃にも北朝鮮や親北勢力が
関与した疑いが強いという。
米国での攻撃は、米国の独立記念日にあたる4日に始まった。北朝鮮の祖国平和統一委員会は
6月27日、米主導のサイバー攻撃対策訓練に韓国が参加することを非難し、
「いかなる高度技術戦争にも準備ができている」と宣言しており、「予告」を実行したとの
見方が強まっている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090710-OYT1T01089.htm