イマージュ前社長有罪/婦人服会社のインサイダー
2009/07/09 10:22
上場企業の業務提携に関する情報をもとに株のインサイダー取引をしたとして、
証券取引法違反(現金融商品取引法)違反の罪に問われた通信販売大手「イマージュホールディングス」(香川県高松市)
の南保正義前社長(63)=香川県坂出市=の判決公判が8日、高松地裁であった。
菊池則明裁判長は、南保前社長に懲役2年6月、執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役2年6月、罰金100万円)、
南保前社長が実質的に運営する資産管理会社「ジャスティス」に罰金200万円(求刑罰金200万円)、
両者に求刑通り追徴金計3億5500万円を言い渡した。
判決理由で菊池裁判長は「利益を得る目的で安易に犯行に及んでおり、酌量の余地は乏しい。
多額のインサイダー取引事件で、証券市場の公正性と健全性を損なった」と指摘。
一方、「真摯[しんし]に反省し、多額の退職金を辞退するなど既に一定の社会的制裁を受けている」と述べた。
判決によると、南保前社長は2006年1月、大和証券系の投資会社と
東証1部の婦人服販売「キャビン」(東京、07年12月に上場廃止)の業務提携解消の内部情報を入手。
公表直前の06年4月、キャビン株50万株を2億4800万円余りで買い付けた。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20090709000187