【ラクイラ9日時事】イタリア・ラクイラで8日に行われた麻生太郎首相とオバマ米大統領の会談をめぐり、
正式な会談と位置付ける日本側と、非公式な「議論」とみなす米政府の認識のずれが表面化した。
支持率低迷などで苦境に立たされる中、日米首脳会談など外交面で得点を挙げたいという首相の思惑が背景にあるようだ。
オバマ大統領との会談日程は、首相のイタリア入り後もなかなか決まらず、一部では「大統領も落ち目の首相を見限った」との見方も出ていた。
結局、8日夜のサミット政治討議の前後に、会場内で10分間と15分間それぞれ行われたが、外務省幹部は大統領が
日本語通訳と一緒だったことを挙げ、「先方も会談のつもりだった証拠」と同行記者団に強調した。
しかし、米側は会談後も「夕食会(政治討議)の中で意見交換したが、(正式な)会談はなかった」と説明。
会談から4時間後に配った記者発表文の中でも「麻生首相と議論した」と記しただけだった。(2009/07/09-11:47)
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2009070900376