■「1年半プラーっと」■
国政転身に反対と答える人の多くが「知事として県政発展に貢献を」と今後へ期待をこめている。
だが、それは期待薄のようだ。
先日の政治資金パーティーで知事は、
「(国政に)行くなと言うんだったら行かない。1年半プラーっとさせてもらう」などと発言。また、
「(2010年度の)予算編成して来年2月に議会に示し、採決されれば事実上、僕の仕事は終わり」とも述べている。
知事の下で働く多くの県職員がこの言葉に憤り、やるせなさを覚えただろう。無責任な発言だ。
もう心、宮崎にあらずか。ならば県民が無理に知事に任期まっとうをお願いする意味はない。
一方で、知事が言うように国政での活躍を期待する声もある。知事の地方分権への熱い思いもあろう。
しかし、知事は自民総裁候補を条件として求めた。自民総裁は一国の首相を争うポストだ。
知事の外交や安全保障など幅広い国家政策、理念はほとんど聞かれていない。
そんな中での国政転身だけに真意も分かりづらい。
いずれにしても知事の進退問題は県民に戸惑いを与えている。
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=18403&catid=15