野村ホールディングス傘下の野村信託銀行は1日、米シティグループから日興シティ信託銀行を買収すると発表した。
買収金額は190億円。10月にも子会社化し、受託管理業務の拡大を図る。
投資信託の受託残高(5月末時点)では、野村信託が国内6位、日興シティ信託は7位だった。単純合計すると買収で、
三菱UFJ信託、住友信託、りそな銀行に次ぐ4位になる。
シティは金融危機で傘下事業の整理を迫られ、昨年12月に日興シティ信託を250億円で三菱UFJ信託銀行に売却
することで合意した。しかし、5月に三菱UFJが買収を白紙撤回。シティ側は新たな買い手を探していた。
日興シティ信託は、破綻(はたん)した商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)から譲り受けた数百億円の貸し出し
債権を持つが、借り手から高金利で得た分の返還を求められる懸念があるため、この債権は買収対象から除く。
http://www.asahi.com/business/update/0701/TKY200907010377.html