ビデオゲームといえば、かつては肥満率増加の原因として非難されていたが、最近ではその健康上の利点から、医療業界にも支持され、米連邦政府の各省庁に採用されるまでになっている。 今や米Electronic Arts(EA)の「EA Sports Active」や任天堂の「Wii Fit」といったゲームを使って、あらゆる世代のプレイヤーが身体を動かすようになっており、 ゲーム開発者や投資家は活況を呈するこの市場セグメントから利益を得ようと、ホットな新作の誕生に期待を寄せている。 Big John Gamesが近くリリース予定のニンテンドーDSi対応の「Butt Kicker」は、プレイヤーがタバコと戦う禁煙アクションゲームだ。 またWii対応の「Karate Bears」では、Wiiのモーションセンサーコントローラを使って実際の空手の型を学べるようになっている。 健康関連ゲームへの関心が高まる中、先ごろ健康のためのゲームをテーマにボストンで開催された第5回の年次カンファレンス「Games for Health Conference 2009」には、 開発者や投資家、医療専門家など、前回の100人を大きく上回る390人が参加した。そのほかのジャンルのカンファレンスでは参加者が軒並み減少し、中には40%減というケースまであるにもかかわらずだ。