【日高広域】日高管内浦河町のJAひだか東のイチゴ共選場に、道内でまだ少ない最新式の
重量選別機がこのほど導入された。作業能率向上と品質の均一化に威力を発揮している。
同JAと町は経営複合化による農業収入の安定を狙い、イチゴの生産振興に力を入れている。
しかし増産とともに人手による選果作業が限界に近づいたため、町が経費約500万円を全額補助し、
コンピューター制御の重量選別機を導入した。選別機はパック詰め工程の中で、1粒ごとの重量を
瞬時に量り6段階に分ける。1時間で最大9000粒を処理できる。
浦河産イチゴの出荷先は札幌市内の洋菓子店などのほか、東京や大阪市場にも送られ、
新鋭選別機の導入で市場評価も上がっている。同町内のイチゴ出荷は7月中旬がピークで、
日量で最大約600キロに達する見込み。
谷川弘一郎町長は「選果の効率化によって生産者は管理と収穫作業に集中でき、経営安定化につながる」と強調。
同JAの谷口貢組合長は「イチゴ生産は軌道に乗ってきた。目標の年間売り上げ2億円を1日も早く達成したい」と期待する。
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