中山成彬氏、宮崎1区出馬また意欲「東国原知事は比例」
次の衆院選への不出馬を表明していた自民党衆院議員の中山成彬・前国土交通相(66)=宮崎1区=は29日、
出馬に強い意欲を示した。宮崎市内の事務所で、ヤンキー先生として知られる同党の義家弘介参院議員らから
出馬を求める署名を手渡され、「必ず何らかの形で体現できる立場になりたい」と答えた。記者団には、出馬する
なら宮崎1区を念頭に置いていることも明らかにした。
中山氏は昨年9月、日教組をめぐる失言で国土交通相を辞任し、10月には衆院選への不出馬を表明した。
その後、半月もしないうちに同党宮崎県連幹部らに対し、不出馬を撤回する考えを伝えたが、翌日には「不出
馬の考えに変わりはない」と述べるなど、迷走を続けた経緯がある。
同党宮崎県連は同月、中山氏の不出馬表明を受け、宮崎1区の候補者を公募。前参院議員の上杉光弘氏
(67)を選んだ。中山氏はこの日、上杉氏と分裂選挙となる可能性について「お互いに政党人。どちらかが公認に
なれば、どちらかは引くということ。最終的に決めるのは党本部」と語った。
中山氏は昨年秋、宮崎県の東国原英夫知事に対し、自分の後継として宮崎1区から衆院選に立候補するよう
求めたことがあった。東国原氏は先週、古賀誠選挙対策委員長から衆院選出馬を要請されているが、中山氏は
「彼は比例代表という立場で」との見方を示し、「自民党を救うことが日本を救うこと。コクバル知事も一緒に
がんばってもらいたいな」とエールを送った。
宮崎1区には、無所属で民主、社民、国民新が推薦する川村秀三郎氏(60)、共産党の馬場洋光氏(40)、
無所属の平川志朗氏(58)らが立候補を表明している。
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