空港8月27日から完全運用
県は26日、滑走路の長さが2200メートルの暫定運用の形で4日に開港した静岡空港について、
8月27日に2500メートルの完全運用に移行することを決め、航空関係者向けに発行される
「航空路誌」に掲載するよう国土交通省に申請した。
県空港部などによると、着陸する航空機に縦方向の進入角度を電波で示す計器着陸装置(ILS)の
「グライドスロープ」(GS)が静岡空港に設置されていたが、立ち木があるために使えなかった。
立ち木が5月に伐採されたため、国交省が5月末から、GSが正常に機能するかどうか飛行検査を行い、
問題がないことが判明。2500メートル化と同時に運用する。
県は完全運用のための滑走路標識の書き換えなどの工事を、空港自体は通常通り運用しながら移行日の1週間前から夜間に行う。
工事費は6000万〜8000万円の見込み。
静岡空港は開港以来、滑走路周辺が濃霧と雲に覆われた影響で、5、21、22、23日に計25便が到着地を変更したり欠航したりした。
完全運用でILSが使えるようになると、一般的には年間の就航率が1〜2%程度上がるとされる。
また、滑走路が延びることで、ジャンボ機を使ったハワイや東南アジアなどへの直行便の運航も可能になる。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20090626-OYT8T01134.htm