車やタクシーの同乗者を探し、交通費や料金を分担する「ライドシェア」(相乗り)の利用が広がっている。
不況による節約志向のほか、車の利用台数を減らすことでエコに貢献できるのも人気の秘密。
相乗りの仲間探しを仲介する無料サイトも好評だ。
6月13日夜。東京・中野の路上に停車した乗用車に、旅行かばんを手にした30代女性が乗り込んだ。
「はじめまして。大阪までよろしくお願いします」。運転席に座る30代男性とはこれが初対面だ。
車を走らせ、向かった先は新宿区内の地下鉄出口。待っていたのはギターケースを抱えた20代女性で、顔を合わせるのは初めてだ。
3人が知り合ったのは、相乗り希望者を探すサイト「のってこ!」(
http://notteco.jp/)。
東京に単身赴任中の運転手男性が大阪に帰省するため、「のせたい」の書き込み欄に出発地「新宿周辺」、
目的地「大阪市」と登録。それぞれライブ鑑賞と演奏会で大阪行きを予定していた女性2人が同乗を申し込んだ。
費用9千円のうち、女性の負担は2千円ずつ。新幹線の7分の1程度と格安だ。
大阪までのドライブは約6時間。東京での住まいが近いこともあって話題は尽きず、
参加者は「あっという間に着いた感じがする。また、ぜひ利用したい」と口をそろえる。 (以下略)
http://www.asahi.com/national/update/0624/TKY200906240199.html