http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009062301000904.html 約650万円を脅し取られた埼玉県の30代の男性が、相次ぐ現金要求を苦に
前橋市で4月に飛び降り自殺していたことが23日、埼玉県警の捜査で分かった。
県警は同日までに、現金を脅し取ったとして恐喝容疑で、無職鈴木由太郎容疑者(36)
=さいたま市浦和区東仲町=を逮捕、送検した。自殺に至った詳しい経緯などを調べている。
逮捕容疑は今年2月2日、埼玉県川越市の乗用車の中で「裏の人間がおまえの口座から現金を
引き出そうとしているので、別の裏の人間に阻止するよう頼んだ。言うことを聞かないと家族に
迷惑がかかるぞ」などと言って、男性に約650万円を口座から引き出させた疑い。
捜査関係者によると、鈴木容疑者は逮捕容疑以外にも現金を要求。男性が脅し取られた額は
計約800万円に上り、消費者金融に借金があった。2人は以前からの知り合いで、携帯電話
を買わされたり、ネックレスを奪われたりもしたという。
男性は4月初旬、前橋市のビルから飛び降り自殺。鈴木容疑者の執拗な要求に応じられない
などとする内容の遺書が見つかり、遺族が埼玉県警蕨署に被害届を出した。