ホームレス入院させ報酬請求?――大和郡山の病院、詐欺容疑で捜索
2009/06/22配信
奈良県大和郡山市の「山本病院」が、生活保護受給者の診療報酬を不正に受給していたとされる事件で、
同病院がホームレスの生活保護受給者を入院させて、診療報酬を請求していた疑いがあることが22日、
捜査関係者への取材で分かった。
奈良県警捜査2課は21日に詐欺容疑で病院などを家宅捜索。病院理事長(51)や事務長(57)から任意で
事情聴取しており、カルテなど押収資料の分析を進めるとともに関係者からの聴取を続け、実態の解明を急ぐ。
病院側は「ホームレスを連れてきて生活保護を受けさせることはあり得ない。入院患者の経歴は分からない」
としている。同病院によると、病床数80床のうち生活保護受給者は5〜6割を占める。
病院は22日午前、一般外来を休診とした。
捜査関係者によると、同病院は2005年から06年にかけ、生活保護受給者に心臓カテーテル手術などを
したように装い、診療報酬百数十万円を詐取した疑いが持たれている。こうした生活保護受給者には
京都市や大阪市西成区のホームレスが含まれていたという。生活保護受給者の医療費は公費で全額が
賄われている。
(共同)
日経関西
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000449.html