「民主に政権担当能力ない」道州制めぐり橋下知事が酷評
大阪府の橋下徹知事と民主党との間で、地方分権のあり方をめぐり認識の違いが際立ってきた。国直轄事業負担金
制度の廃止を掲げる民主党を高く評価してきた橋下知事だが、先週からは一転し、党が描く“道州抜きの国家像”を
繰り返し批判。22日には報道陣に向け「政権担当能力がないと言われても仕方ない」とまで酷評したのだ。
橋下知事は次期衆院選で特定の政党を支持すると宣言しているが、道州制に関する見解の違いが今後の判断に
影響する可能性も出てきた。
大阪市内で17日に開かれた民主党府連主催のシンポジウム。橋下知事は党の分権構想を「官僚主導の国の形を
変えるものだ」といったん持ち上げた後、続けてこう批判を繰り広げた。「ただし、基礎自治体の次が(道州ではなく)
国だというなら、それはとてつもない中央集権の国だ」。
府連代表の平野博文衆院議員は「基礎自治体が広域連合を組めば対応できる。(知事と)認識が異なっているとは
思わない」などと応じたが、やり取りは最後まで平行線をたどった。
橋下知事は「2層構造が最終ゴールだというなら日本は滅びます。なぜ民主党がみんなで議論してオッケーしたのか、
てんで分からない。自民、公明からは2層構造なんていうものは絶対に出てきませんから」。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090622/lcl0906222117004-n1.htm