テヘランでデモ隊と警官衝突、13人死亡・負傷者100人超
イラン大統領選で不正があったと訴える同国改革派の支持者1万人以上が20日夕
(日本時間同日深夜)、テヘラン中心部で抗議デモを行い、警官隊と衝突した。
国営メディアは21日になって、この際、13人が死亡し、負傷者は100人以上に上ると伝えた。
目撃者によると、警官隊は20日夜、デモ隊に催涙弾を発射し警棒で殴打したが、
実弾を使ったとの情報もある。米CNNテレビは、死者150人の情報もあると伝えた。
13日の抗議デモ開始以来、治安組織が本格的に鎮圧に乗り出し、
多数の犠牲者を出したのはこれが初めて。
目撃者によると、21日も警官隊がテヘラン市内の要所に展開、厳戒体制を敷いている。
改革派候補のムサビ元首相は20日、「殉教の覚悟がある」と語り、最高指導者ハメネイ師のデモ中止
要求を拒否した。大統領選を巡る対立は、ハメネイ現体制と改革派勢力の全面対決に発展してきた。
一方、イラン当局は外国メディア取り締まりを強化。ファルス通信によると、
英BBC放送のテヘラン支局長を国外退去処分とした。
http://news.www.infoseek.co.jp/yomiuri/world/story/20090621_yol_oyt1t00692/