20日付の韓国紙「文化日報」は、北朝鮮のエリートを養成する平壌第1高等中学校(中学・高校に相当)の出身者らが、一連の核実験とミサイル発射を主導していたと伝えた。
さらに、同校出身者らが金正日総書記(67)の後継者との情報もある三男、正雲氏(26)の側近になるとみられると報じた。
文化日報が、中国の朝鮮半島問題専門家の話として伝えたところによると、金正雲氏と平壌第1高等中学校出身のエリートらが最近の核実験とミサイル発射を主導し、
北朝鮮が目標に掲げている「強盛大国」を実践している。
専門家の一人は「現在、金正雲を実務的に支えている勢力がまさに平壌第1高等中学校を卒業した北朝鮮の新興エリートたちだ」としながら、
「彼らは核兵器やミサイル開発を主導し、経済政策を立案している」と強調した。
北京に駐在する北朝鮮の関係者は「平壌第1高等中学校を卒業した30〜40代のエリートたちがこの22年間、
軍や党、政府はもちろん科学、外国語、芸術界など各分野で核心的な要職を占めている」と述べた。
さらに「平壌第1高等中学校の卒業生らは専攻分野の他にもネイティブスピーカー並みの英語を駆使し、
中国語やロシア語など第2外国語にも堪能で、バスケットボールや水泳などの運動能力も飛び抜けている」と話したという。
平壌第1高等中学校は、金総書記の教育方針「秀才速成教育方針」により、1984年9月に設立された北朝鮮最高のエリート養成機関で教育水準も高いことで有名。
とくに科学・数学の成績が優秀でないと入れない。
この学校の前身となった平壌第1中学校は、金正日総書記が学んだ学校として知られている。
平壌市普通江区新院洞の普通江の川沿いに位置し、2万8千平方メートルの敷地に4階建てと10階建ての校舎のほか寄宿舎、食堂などの施設も整っているという。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090620/kor0906201848005-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/photos/world/korea/090620/kor0906201848005-p1.jpg