学内で起きた嫌がらせ(アカデミックハラスメント)に関する大学側の調査や事実認定が
ずさんで、精神的苦痛を受けたなどとして、茨城大人文学部の教授二人が十八日、大学を
相手取り、慰謝料など計約千四百万円の支払いと再調査を求める訴訟を水戸地裁に起こした。
訴訟を起こしたのは館山豊、村中知子の両教授=いずれも(61)。記者会見した両教授に
よると、男性学部長(当時)から執拗(しつよう)な謝罪要求や暴言を受けるなどしたとして
二〇〇七年二月、同大の「ハラスメント対策委員会」に苦情を申し立てた。だが、調査報告
まで一年七カ月かかり、三カ月以内の処理を定めた同大の内規に違反するほか、ハラスメントの
内容を録音したテープを証拠として採用せず、「真相解明を拒否している」などと述べた。
二人は昨年七月、この男性学部長に計八百八十万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こし、係争中。
今回の提訴について、同大は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20090619/CK2009061902000118.html