「宇都宮を第二のアキバにしたい」宇都宮市内のコスプレカフェバーが、ひそかな人気
コスプレカフェバーひそかな人気 宇都宮
アニメや漫画のキャラクターに扮するコスプレを楽しむコスプレイヤー。通称「レイヤー」が接客
してくれる宇都宮市内のカフェバーが、ひそかな人気を呼んでいる。ここ数年に県内に開店した
メード喫茶の閉店が相次ぐ中、開店3年目の売り上げは前年の5割増しという。(白井裕子)
「ご帰還お待ちしておりました」。店員は「機動戦士ガンダム」の設定でお客を出迎える。
カフェや居酒屋が並ぶ宇都宮市中央5丁目に、「レイヤーカフェバー マジカルドール」はある。
建物2階の36席の店内では、アニメの登場人物の衣装を着た女性店員が注文をとったり客と
カードゲームをしたり。
店長の本多外記(げき)さん(36)は元会社員。熱心なガンダムオタクで、上司に怒られながらも
デスク上にプラモデルを飾っていたという。メード喫茶が全国的に話題だった07年4月、これまで
にない店を作ろうと同店をオープンした。
最初の3カ月ほどは全く客が来なかったが、口コミで徐々に増え始めた。中心は30代の男性で、
普通のサラリーマン風の人が多い。30人ほどいる常連客の一人、小山市の会社員、作元裕之
さん(42)は「オタクはコミュニケーションが苦手だと言われるが、この店なら同じ趣味の店員や客
がいるので、積極的に会話ができる」と話す。
本多店長の夢は、コスプレやオタク文化で宇都宮の街を活性化させること。「宇都宮を第二の
アキバにしたい」と話す。
昨夏からは月に1度、友人と仮面ライダーのコスプレでオリオン通りを歩き、子どもとの記念撮影
などに応じている。20、21日には宇都宮市で映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の上映と、
アムロ・レイ役の古谷徹氏やシャア・アズナブル役の池田秀一氏らによるトークショーなどのイベント
を開く。
問い合わせは同店(028・637・0120)へ。
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000906180002