◇「甘〜いナシになって」
湯梨浜町立東郷小学校の3年生が16日、同町久見にある樹齢100年以上の二十世紀梨(なし)の
「百年樹」になった実に大袋を掛ける体験をした。
これまで交配、摘果、小袋掛けの作業を体験しており、児童らは慣れた様子で4センチ近くまで育ったナシを大袋で包み込んだ。
百年樹は1906年、旧東郷町内で初めて早生赤梨の木に二十世紀梨を接ぎ木したもので、大きさは国内最大級。
町内のナシ栽培の指導員OBで作る「百年会」のメンバーが面倒を見ている。
パラフィン紙で出来た専用の袋を持った児童は、メンバーに手伝ってもらいながら水や虫が入らないようしっかりと袋掛けをしていった。
村上千佳さん(9)は「袋の口を針金で止めるのが難しかった。甘くておいしいナシになってほしい」と話していた。
着果は約800個で9月上旬に収穫する予定。
同会の伊澤昭敏会長(76)によると、百年樹は昨年、葉や枝の成長が悪く弱っていたが、着果を制限するなどして何とか持ち直したという。
伊澤会長も「今年は大きくて立派な実がなるはず」と期待している。【武内彩】
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20090617ddlk31040624000c.html