http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2009061302000099.html 「これが白干し。食べてみて」。和歌山県みなべ町の農家の主婦片岡定子さんの勧めで
大粒の梅干しを口に含んだ。酸っぱさの中から、うま味がじわり。白いご飯が無性に
食べたくなった。最高級品として知られる同町産「紀州みなべの南高梅」の梅干しだ。
人口一万四千人のみなべ町は、国産梅の四分の一を生産。その八割を、梅干しに最適と
される南高梅が占める。肉厚で香り高く、表皮の薄紅が目に鮮やかだ。「うちのが日本一
と思ってやっている」と、地元の農協「JAみなべいなみ」の氏川晶一常務が胸を張る。
生産者は梅の専業農家が多く、栽培経験が豊富で品質維持にも神経を使う。出荷箱には
生産者名が入り、誰が作ったかすぐ分かるからだ。農薬の不適切な使用が疑われるものは
出荷させない仕組みも整えている。
「何より、南高梅は、ここの気候風土に合っているから、いいものができる」と氏川さん。
南高梅は、江戸時代から盛んだったこの地の梅栽培をさらに発展させようと、戦後、在来の
梅から優秀なものを選抜し、生まれた品種。
名前の「南高」は、地元の南部(みなべ)高校の略称。同校の生徒や教師が選抜に深く
かかわったことに敬意を表し付けたという。
市場での評価は高く、安い輸入物との差別化にも成功。その地位は安泰と思えるが
JAは販売促進に力を入れ続けている。「梅はそのままでは食べられない。おいしく食べて
もらう方法も伝えないと、良さが忘れられてしまうから」。梅と相性のいい米の消費減少も心配の種だ。
JAは、職員や農家の主婦らを講師として消費地に派遣。梅干しや梅ジュースの作り方を消費者に
伝える出前講習を、全国で毎年四十回ほど開催している。
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