新町川のエイをライブ中継へ
徳島大学大学院の寺田賢治教授(画像工学)の研究グループと同大地域創生センターが、
徳島市内の新町川に群れで姿を見せるアカエイの映像を、インターネットでライブ中継するプロジェクトに取り組んでいる。
「水の都徳島」の魅力を全国に発信しようという試みで、近くネット配信を始める。
寺田教授と研究生3人、吉田敦也センター長の5人が4月、プロジェクトチームを発足させた。エイの姿をさまざまな角度から見られるよう、
撮影にはウェブカメラ4台を使用。アクリル製の箱にカメラを設置し、水中でほぼ360度の撮影が可能な装置を製作した。
映像配信用のページを開設するなどの準備も進める。
ネット配信する際には、画像処理技術を駆使してライブ映像の背景を加工することも検討中。
水族館で見ているイメージにしたり潜水艦からのぞいているような雰囲気にしたりと、
エイが泳ぐ姿をさまざまに楽しむことができるプログラムを考えている。
近く、エイが集まる中洲総合水産市場(幸町3)南側の新町川で実験。カメラを水中に沈めてエイの動きや映り方、
カメラの視界の状態などをチェックし、設置する深さや場所を決める。寺田教授は「川底から水面を見上げる角度で撮影すれば、
エイが泳ぐ姿が下から見られて面白い映像になりそう」と言う。
エイは昨年春ごろから、多いときには約30匹が群れとなって姿を見せるようになった。
吉田センター長は「地上だけでなく、徳島の水面下の自然の豊かさも多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と話している。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/06/2009_124470046003.html