防犯カメラと似た顔、1秒で絞り込み…秋葉原で実験開始
防犯カメラに写った顔と似た顔を、過去の画像からほぼ瞬時に探し出す技術の実証実験が東京・秋葉原の電器店で始まった。
不審者を発見して防犯に役立てるほか、客の購買動向分析などにも応用できるという。
これまで、防犯カメラから特定の人物を探すには、人間が画像を一つ一つ見直さなければならず、手間がかかっていた。
日立製作所が開発した検索システムは、探したい顔を指定すると、1万枚ほどの画像なら約1秒で似た顔が写ったものを絞り込める。
録画時に顔の特徴をデータ化し記録するのがミソで、通常のパソコンでも20台ほどのカメラ画像を処理できるという。
現在でも認識精度は9割ほどあるが、カメラの位置や明るさ、顔の角度が精度にどう影響するか調べる。
日立の萩谷茂主任技師は「実用化へ向けて、プライバシーをどう守るかについても検討する必要がある」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090608-OYT1T00390.htm