江戸時代の探検家、間宮林蔵(1780?〜1844年)が間宮海峡を発見してから200年の今年、ゆかりの北海道稚内市で、
「間宮海峡発見200年祭」と称した様々なイベントが20日から10月まで繰り広げられる。
林蔵の足跡をたどってサハリン奥地まで訪れる冒険旅行も企画され、未知の奥地に挑んだ苦労をしのぶ。
稚内発のツアーはフェリーでコルサコフに到着後、ユジノサハリンスクから夜行寝台列車で約10時間かけて北上。
軍用車だったという四輪駆動車に乗り換え、さらにモーターボートで最終目的地のポギビまで西海岸沿いに進む。
稚内からポギビまでは、直線距離で約750キロ。札幌から水戸市ほどの距離に相当する。帰りも同じルートをたどり、7泊8日の日程だ。
ツアーを企画した北都観光(稚内市)は8月4日出発を軸に参加者を募集中で、「日程は希望に応じて対応したい」と話している。
ツアーの問い合わせは北都観光(0162・23・3820)へ。
このほか、林蔵生誕の地である茨城県つくばみらい市の協力も得て、探検記「東韃(とうだつ)地方紀行」(写し)などを展示して
林蔵の功績を振り返る「間宮林蔵展」や、間宮海峡を犬ぞりや泳いで渡った現代の冒険家らのフォーラムなどを予定している。
稚内市の横田耕一市長は「林蔵をはじめ多くの冒険家が稚内から北に向かい、数々の業績を成し遂げた。こうした歴史を知り、
市民が郷土に誇りを持ってくれるようになれば幸い」と話している。
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