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277 アブラチャン(神奈川県)
東大の喜連川優氏が米ACMのCodd賞を日本人として初受賞

米ACM(コンピュータ学会)のSIGMOD(データ・マネジメント研究会)は2009年6月6日(現地時間),2009年
のEdgar F. Codd Innovations Award(Codd革新賞)に東京大学生産技術研究所の喜連川優教授を選出し
たと発表した。同賞はリレーショナル・データベースの概念を考案したCodd氏の名を冠した賞で,日本人と
しては初めての受賞となる。

喜連川氏は大規模データ処理を専門としており,文部科学省の「情報爆発」プロジェクト代表や,経済産業
省の「情報大航海」プロジェクト戦略会議委員長を務める。

Codd革新賞受賞の対象となった業績は,高性能データベース技術への貢献である。具体的にはハッシュ−
ジョイン・アルゴリズムの開発への貢献など。またハッシュ・ベースのアルゴリズムに基づいた共有メモリー・
アーキテクチャによるファンクショナル・ディスク・システムを開発。1990年代には100ノードのPCによるハッシ
ュ・アルゴリズム・ベースの並列データ・マイニング・システムも開発している。喜連川氏の研究成果は製品化
もされており,2000年にDatamationソート・ベンチマークで勝者となっている。

Codd革新賞のこれまでの受賞者には,トランザクションに関する研究でチューリング賞も受賞しているJim
Gray氏,オブジェクトリレーショナルDBMSの概念を提唱しPostgreSQLの前身であるpostgresを開発した
Michael Stonebraker氏などがいる。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090608/331514/