香川の穴吹工務店が2年連続最終赤字、次期は黒字予想

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1 キクザキイチゲ(香川県)

2年連続最終赤字、次期は黒字予想/穴吹工務店

2009/06/05 09:27

穴吹工務店は4日、純損益が2年連続の赤字となる2009年3月期の連結決算を発表。
世界的な不況のあおりで分譲マンションの販売が落ち込んだほか、
建築費や販売経費の増加で、単体の経常損益は32年ぶりの赤字を計上した。
次期(10年3月期)は1月に公表した再編計画に基づくコスト圧縮を図り、黒字転換を予想している。

連結子会社30社を含む当期の業績は、売上高1760億8100万円(前期比1・4%減)、
経常損益60億7900万円の赤字(前期経常利益21億1600万円)、
純損益138億3400万円の赤字(前期純損益24億7600万円の赤字)。
1株当たりの年間配当金は2年連続で無配とする。

グループ全体の売上高は微減にとどまったが、
原価の上昇と完成在庫などのたな卸資産や有価証券の評価損を計上したことで利益率が悪化。
連結業績では初の経常赤字となった。

次期業績は、マンション売り上げ戸数は前期に比べ12%の減少を見込むものの、
事業拠点の集約や人件費の圧縮によるコスト削減を推進。
売上高1653億円、経常利益34億円、純利益26億円と、黒字転換を予想する。

会見した穴吹英隆社長は「事業拠点の再編と希望退職を募り、事業規模を縮小しても利益を確保できる体質への転換を図った」と説明。
中期経営計画(08〜11年度)を修正し、マンション販売戸数を年間4500戸ベースから3000戸ベースへ縮小する方針を示した。
また、財務体質の強化を図るため、優先株式発行による第三者割当増資を行い、約30億円を調達することも明らかにした。
(続く)
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20090605000079