黒部市の第三セクター・宇奈月ビールは四日、地元産の二条大麦を使ったペットボトル飲料「黒部モルト麦茶」を発売した。
麦芽(モルト)を主原料にした麦茶は全国的にも珍しく、同社は初年度で約十一万三千本の販売を目指している。
同社が市ビール麦生産組合から二条大麦を全量買い取り、地ビール用以外の余剰大麦を使う。宇奈月麦酒館で熱風焙煎(ばいせん)
をして麦芽に加工し、朝日町の飲料会社で製造する。
麦芽にする分だけ通常の麦茶より手間はかかるが、アミラーゼが増えて体には良く、コクとキレも増すという。
市役所で商品発表した大橋聡司社長は「黒部市民のお茶として認知されるブランド商品にしたい」と話し、堀内康男市長も
「まずは市民が一本飲んでほしい」と商品のヒットに期待。今後の生産拡大をにらみ、上坂実組合長は「大麦の作付けをさらに
増やしたい」と述べた。
五百ミリリットル入りを百五十円で宇奈月麦酒館と市内のショッピングセンターで販売。七月下旬には三百五十ミリリットル
入りも発売し、新川地域を中心に販路を増やしていく。
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20090605/CK2009060502000181.html