http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20090605-OHT1T00027.htm 日本ハムのダルビッシュが4日、巨人に敬意を払いつつ警戒した。
ここまで7勝、防御率1・09、勝率8割7分5厘と3部門でリーグトップのエースは、
6日に対戦予定のセ・リーグ首位チームを冷静に分析した。
「今年の印象? これまでとメンバーは変わってないけど、勝ってますからね。
つながりがいいとは思います」
今年で巨人戦は4年連続5度目の登板で2勝2敗。主軸の一発だけに頼らず、
コツコツつないでも点が取れる攻撃陣に“変化”を感じ取っていた。
その象徴が1番の坂本だ。昨年の対戦では4打席無安打に封じ、格の違いを
見せつけたが、今季は現在リーグ打率トップ。勝利打点も8でリーグ1位と
勝負強さを兼ね備えている。「いいところで(坂本の打席が)回ってきて、打ってますね」
過去にとらわれず、2歳下のバットマンを警戒した。
天敵にも意識を傾けた。ラミレスにはヤクルト時代の07年、昨年と2年連続で被弾。
特に昨年は1失点完投の唯一の失点がラミ弾だった。外角いっぱいの直球を右翼席に
運ばれ、敗戦後は「あの球をあそこまで飛ばされたら、素晴らしいとしかいいようがない」
と潔く脱帽。この日も「いい打者ですからね。間違いがないようにしたい」と強気な言葉は
封印した。
ただ、今の勢いならば勝利への自信は揺るがない。開幕戦の黒星から目下、7連勝中。
「真っすぐが良くなり、全体的に良くなってきた」と手応えを感じている。ビジター球場は
昨年5月から9連勝中と追い風も吹いている。2奪三振以上の完封勝利なら、三振数、
完封数もリーグ1位と投手5冠に躍り出る。「最強エース」を証明する舞台は整った。