3日午前6時45分頃、山形県西川町吉川の山形自動車道下り線で、
山形市吉原、会社員久野悠一郎さん(23)の乗用車が、道路左脇から
約25メートル下に転落した。久野さんは胸を強打し、肺挫傷などの重傷を負ったが、
命に別条はないという。
山形県警高速隊の発表によると、久野さんは山形道を鶴岡方面に走行中、
前方の路上に止まっている大型の鳥を発見、鳥を避けようと左にハンドルを切ったという。
斜面に乗り上げた後、傾斜約60度のコンクリートののり面の上から滑落し、
雑木林で横転して止まったという。久野さんは「鳥がなかなか動かなくて、
ハンドルをきった」と話しているといい、同隊は久野さんがブレーキをかけたが間に合わず、
転落したとみている。
ビル約8階の高さからの転落に相当するというが、久野さんは一命をとりとめた。
同隊は〈1〉シートベルトを締めていた〈2〉落下地点にあった木に車体が引っかかった
〈3〉現場が垂直ながけではなく、斜面だった――ことなどが奏功したとみている。
同隊は、高速道路上に鳥などを発見した場合「急ハンドルを切らず早めにスピードを落とし、
動物が車に気づいて逃げるのを待ってほしい」と呼びかけている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090604-OYT1T00019.htm