陸上・男子走り高跳びで市内岩戸出身の高張広海選手(東海大学4年生)が7月6日〜11日にセルビア・ベオグラードで開かれる「第25回ユニバーシアード(※)」の日本代表に選ばれた。
5月3日に行われた静岡国際陸上競技大会で自己ベストとなる2m22cmを記録して優勝。
初の世界大会のチャンスを掴んだ。
岩戸中でハイ・ジャンパーとしてのキャリアをスタートした高張選手。横須賀総合高校時代は飛びぬけた実績こそなかったが、将来性を買われて大学陸上の名門、東海大学に進学。ここで才能が一気に開化した。
「高校時代は『跳ぼう』という気持ちばかりが先行して、いつもプレッシャーに押しつぶされていた」と振り返るように、大事な場面でミスを連発。普段の力を発揮できずに苦しんだ。
そうした精神面の弱さは「多くの実戦を経験することでクリアできた」と話す。闘志を内面でコントロールすることを身につけると、力みのない伸びやかな跳躍フォームにも磨きがかかり記録は飛躍的に向上した。
「自己ベストの2m22cmはあくまでも通過点、まだまだ跳べる自信がある。世界の舞台が楽しみ。(高跳び)は一般には注目されない種目なので、自分が新しい流れを生みたい」と刺激的な言葉とともに自信をのぞかせる。
7月のユニバーシアードでは、自己記録の更新とメダルを持ち帰ることが最大の目標だという。
状態は万全。身体を絞り込んだ結果「跳躍が以前よりも軽くなった印象」と技術面でも確かな手応えを感じている。大学卒業後は実業団に活動の場を移して更なる飛躍を目指す考え。その先の視線にはもちろん3年後のロンドン五輪がある。
※ユニバーシアードは、国際大学スポーツ連盟が主催する総合競技大会。全世界の学生が集まることから「学生のオリンピック」と称される。今大会は陸上競技から30選手が代表として派遣される。
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