阿久根市長候補「年収700万円の職員が54%は我慢の限度を超えてる」 市民「700万円の職員に電話つないで」2

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1 シラン(岐阜県)

「厚遇批判」肩身狭い市職員 鹿児島・阿久根市長選

 鹿児島県阿久根市の出直し市長選で、市職員が肩身の狭い思いをしている。前職の竹原信一
氏(50)が「市役所改革」を掲げ、職員批判を繰り広げているためだ。
 竹原氏は告示後、新聞に折り込んだ選挙運動用ビラ「住民至上主義革命」の中で、市役所職員
と市民に「官民格差」があるとして、「年収700万円以上の職員が54%というのは我慢の
限度を超えている。3千万円にもなる高額退職金もひどすぎる」と指摘した。「職員は貴族、
市民が下僕。下僕扱いされている市民が主権を取る事、これは革命」とも記し、民間から能力
重視の職員採用をするなど「市役所の構造改革」を図ると宣言している。
 職員批判は現職時から。2月には市のホームページで07年度の消防をのぞく職員268人
の年収を1円単位で公開し、「経営という観点から市役所人件費を見ればめちゃくちゃだ」と
攻撃してもいた。
 基幹産業の漁業や商店街の不振、隣接する出水(いずみ)市からの大手メーカーの工場撤退
などで疲弊している市に、厚遇批判は大きな反響を呼んだ。市民の平均所得は年200万円程度
と言われ、職員は市民の厳しい目にさらされている。

 「ボランティア活動している時でさえ、手当はいくらだと言われる」「700万円以上の職員
につないで、という電話が掛かってきた」。不満を募らす職員は多く、市役所を辞める人まで
出てきたという。現職時代の竹原氏の指示で庁内に張り出された07年度の各課の人件費総額を
記した紙が、竹原氏の失職後すぐにはがされたこともあった。
 「職員組合VS.市民の戦い」とぶちあげる竹原氏に対抗し、市職員労働組合も「本当のところ
を知ってほしい」と題したチラシを告示前に4回にわたって市民に配り、「組合が勝手に勤務
条件や政策は決められない」などと理解を求めてきた。ただ、選挙になってからは、「候補者
であり、逆に攻撃の材料を与えかねない」などとして、表だった行動はしていないという。
 一方で、「改革の方針は間違っていない」「一番に市民のことを考えているのは間違いない」
と竹原氏を評価する声もあるという。
http://www.asahi.com/politics/update/0529/SEB200905290036.html