<日経>◇日本製粉、19品値下げ 家庭用小麦粉など5−6%、9年ぶり
製粉2位の日本製粉は6月1日、家庭用小麦粉やてんぷら粉など計19品目の出荷価格を平均5―6%引き下げる。
流通側が在庫を抱えているため、店頭価格に反映されるには1カ月程度かかるとみられる。同社が家庭用小麦粉や
てんぷら粉を値下げするのは9年ぶり。日清製粉グループ本社など同業他社が追随する可能性が高い。
日本製粉によると、主力商品の薄力小麦粉「ハート」1キログラム入りの店頭価格は現在250円強で、これが240円前後まで下がる見込み。
同商品は2007年秋から08年秋にかけて計3度値上げされ、店頭価格は50円強上昇していた。てんぷら粉については、320グラム入りの
希望小売価格を175円から165円に下げる。
製粉大手各社は政府が4月に輸入小麦の売り渡し価格を平均14.8%下げたことに対応、食品メーカーなど向けの業務用小麦粉の価格を5月に
平均10%弱値下げした。消費者の低価格志向が強まるなか、日本製粉は家庭用についても値下げが必要と判断した。
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日経新聞朝刊より
ここ数年の小麦等穀物価格の推移
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/pdf/kakaku.pdf