性的不能治療薬バイアグラの開発につながった一酸化窒素ガスの研究で
1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞した米国の薬理学者ロバート・フ
ァーチゴット氏≪写真≫が19日、米シアトルで死去した。92歳だった。同氏
の娘のスーザンさんが確認したとして24日付のニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。
同紙によれば、ファーチゴット、ルイス・イグナロ、フェリド・ムラド各氏による研
究は、大気汚染物質として広く知られる一酸化窒素が、心臓血管システムで
重要な情報伝達物質として働き、血圧や血流に作用することを証明。
一酸化窒素の血管を拡張させる機能は、ファイザー社によるバイアグラ開発
への重要なステップとなった。
98年のノーベル賞授賞に当たりスウェーデンのノーベル賞委員会は、ガスが
人体内で重要な生化学的機能を果たせることを初めて実証したと3氏を称えた。
【写真】
「バイアグラの父」R・ファーチゴット氏
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