農林中央金庫は23日、現在空席の副理事長に、全国農業協同組合中央会(JA全中)の
向井地純一専務理事を迎える方針を固めた。農中は3月にJAグループから1兆9000億円に上る資本を調達し、金
融危機で傷んだ経営の立て直しに着手している。全中から人材を迎えることで、JAグループ全体で再建を目指す姿勢を打ち出す。
27日に内定後、発表する。農中では4月、これまで一貫して農林水産省の事務次官OBが就いていた
理事長ポストに生え抜きの河野良雄理事長が就任。向井地氏が副理事長に就任すれば、正副理事長がともに
農水省OB以外という初めての経営体制になる。
向井地氏は農中出身で2002年に全中常務理事に就任後、06年から専務理事を務めている。
農中とJAグループ双方の実務に精通していることなどから、副理事長への起用が固まった。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090524AT2C2300A23052009.html