野鳥ウソの食害
桜の花芽 どう守る
県内の桜の花芽が野鳥「ウソ」に食い荒らされ、大型連休中の観光に打撃を与えた。
特に八峰町や能代市二ツ井町の名所では桜が壊滅的なダメージを受けた。
どう桜を守ればいいのか。決め手はなく、関係者は対策に苦慮している。
ソメイヨシノなど約1500本の桜が植えられている能代市二ツ井町の「きみまち阪県立自然公園」でも今年は、
花がまばらに咲いただけだった。二ツ井町観光協会によると、花見客は1万2685人と、例年の半分ほどに落ち込んだ。
ウソはスズメ目アトリ科の野鳥。体長15〜16センチほどでスズメよりやや大きい。
日本野鳥の会県支部によると、夏場は八幡平などの山で繁殖し、12月〜翌年3月頃までの冬期に、
群れで山里に下りてきてサクラなどの花芽を食べる。県自然保護課によると、
これまで由利本荘市や横手市などで被害が確認されてきた。
ウソの食害にあった自治体は対策に手を焼いている。
横手市の「横手公園」では人海戦術でウソを追い払っている。
市横手地域局地域維持課によると、園内にはソメイヨシノなど100本ほどの桜があるが、
5年ほど前から食害がひどくなり、12〜3月の4か月間、市のシルバー人材センターに委託して
園内に4人を常駐させ、見回りをしている。
だが、ウソは棒などを近づけて追い払っても、すぐに別の桜に移って花芽を食べてしまう。
同課の職員は、「すべての桜を守るのは無理。見回る場所を横手城に続く歩道の周辺など十数本に絞っている」と話す。
県外では、ウソが嫌いなにおいを出す薬剤を散布している自治体もある。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20090516-OYT8T00147.htm 依頼547