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9 キクザキイチゲ(catv?)
米倉さん、大きさと体の動きについて言及「息が切れても出ていく」


「すっごい幸せ」森光子さん、工夫重ねて大記録
芸と体力の限界に挑む真剣な姿勢が、主演2000回の大記録となって実を結んだ。森光子さん(89)は米寿を超え、金字塔を打ち立てた。

 「放浪記」は森さんが3回連続のでんぐり返しをする場面などが評判を呼び、1961年の初演から8か月のロングランに。
途中、肺炎になったり、乳がんの手術も受けたが、「風邪をひかない。転ばない。お医者さまの言うことをよく聞く」(自伝『人生はロングラン』より)を信条に、着々と再演を重ねた。
 終演後に森さんは、「『放浪記』は私の全部をささげるもの。作品に出会えてすっごい幸せ。私だけ幸せでいいのかって思うくらい」と感激を語った。
 親交の深い王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長(68)は、「その時々に最善を尽くす役者の、使命感のなせる技。目標を高く掲げ続けたことが大記録につながった」と、国民的女優の健闘をたたえた。
 毎日150回の屈伸運動を、最近200回に増やした。86年から共演してきた米倉斉加年さん(74)は「今回の森さんは声の大きさ、体の動きが10年前にそっくり。
私の息が切れても森さんは小走りで出ていく」と「大げさではなく」語る。
 約300もあるせりふを、この日もよどみなくこなしたが、「公演が終わるごとに全部忘れ、全部覚え直す」と森さん。そうやって新たな工夫を重ねてきた。
 公演は29日まで続き、記録は2017回まで伸びる。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090509-OYT1T00773.htm