自分らしく成長するため
大分県の西部、竹田市の静かな田園地帯に、城原(きばる)小学校はあります。
21人の児童たちが勉強しています。
うち1人は、この春から加わりました。山村留学生として、山口県からこの学校に転入した、
5年生の女の子です。地域の少年野球部にも入りました。1年間、みんなと一緒に過ごします。
子どもたちをどう守り、どう育てるか−子どもの権利条約というのがあります。
1989年の国連総会で採択され、今年で20年になります。
日本が批准したのは、それから5年後のことです。
条約は4つの柱からなっています。
▽生きる権利 健康に生まれ、安全な水や十分な栄養を得て、健やかに成長する権利がある
▽守られる権利 あらゆる種類の差別や虐待、搾取から守られなければならない。
紛争下の子ども、障害のある子ども、少数民族の子どもなどは特別に守られる権利を持つ
▽育つ権利 教育を受ける権利を持っている。また、休んだり遊んだりすること、
さまざまな情報を得、自分の考えや信じることが守られ、自分らしく成長することができる
▽参加する権利 自分に関係のある事柄について自由に意見を表したり、
集まってグループを作ったり、活動することができる−と、あります。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/93551