温泉スタンド:「自宅でも楽しんで」 いわきの小松さん、無料で /福島
いわき市勿来町九面(ここづら)坂下の水産加工業、小松栄さん(74)が、自宅敷地内の
入浴施設「二子浦温泉」と同じ温泉を無料で持ち帰れる温泉スタンドを設け、利用者に
喜ばれている。【
小松さんは06年に掘り当てた温泉を「二子浦温泉」と名付け、かけ流しの湯を近所の人に
開放してきた。地下1000メートルからくみ上げる毎分120リットルの塩化物泉は入浴施設
だけでは使い切れず、「欲しい人に持ち帰ってもらおう」と今年3月、温泉スタンドを設けた。
スタンドの設置場所は国道6号沿いで片側1車線のため、ポンプのほかに自費で駐車
スぺースを設け、通行車両に分かりやすいようにと看板も作った。
長年、水産物を扱う作業場で働いた小松さんは足腰がやや不自由。「昔、うちで働いていた人が
来て湯治気分を楽しみ、身体が楽になったという話を聞くと良かったなあと思う。私も温泉に入ると
気分が良い」と言う。
温泉に来ることができないお年寄りにも自宅で楽しんでほしいという気持でスタンドを設け、「自宅で
この温泉に入ると、夜トイレに起きなくてすむ」という感謝の言葉も寄せられている。
温泉スタンドの利用時間は午後2〜6時。小松さんは「交通量が多い場所なので、交通マナーは
しっかり守って利用してほしい」と話している。
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20090505ddlk07040064000c.html