オバマ外交の流儀
就任後100日が経過したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、
外交分野でジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領よりも謙虚さを見せ、
以前の敵とも接触しようとするなど、前政権の姿勢とは決別した感がある。
明白なのは、オバマ政権は長期的な問題解決に多国間外交を用い、
米政府にとって新たな、開かれた姿勢を打ち出してはいることだ。
その一方で、ブッシュ外交が残した政策の大半がそのまま残ってもいる。
■「新たな関与の時代」掲げる動き
就任からわずか3ヶ月で、オバマ政権は
イランやシリア、キューバ、ベネズエラといった以前の「敵国」との外交にも小さなステップを踏み出した。
いずれもブッシュ政権が長らく制裁を課し、孤立させようとしてきた国だ。
中東やアフガニスタン、パキスタン、北朝鮮担当の特使、
さらにはユーラシア地域のエネルギー問題や気候変動問題にも特使を任命したことにも、
主要な問題点により鋭く焦点を当てようとしているオバマ大統領とクリントン長官の意向が示されている。
ブッシュ前大統領はまったくやろうとしなかったことだ。
http://www.afpbb.com/article/politics/2597562/4084191