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外国艦艇も初参加 中国海軍60周年で観艦式
【北京20日高山昌行】中国海軍の創設六十周年を記念する観艦式が二十三日
北海艦隊司令部のある山東省青島沖の海上で開かれる。
中国の観艦式としては初めて、米国、ロシアなどの外国艦艇が参加する。
中国海軍は、初の空母建造計画を進めているほか、日本との領有権問題を抱える東シナ海などでの
作戦能力向上に力を入れており、胡錦濤政権が海軍の威容を国内外に誇示する狙いがある。
米国のイージス艦「フィッツジェラルド」をはじめ、ロシア、インド、フランスなど十四カ国の艦艇二十一隻が参加
日本の海上自衛隊幹部を含む二十九カ国の代表が出席する。ただ、日本の艦艇は招かれていない。
中国海軍は、大型駆逐艦や原子力潜水艦を披露する見通し。
二十日夜には青島で歓迎パーティーが開かれ、観艦式当日の二十三日まで四日間にわたって記念行事が続く。
各国の海軍高官によるシンポジウムや、胡錦濤国家主席の演説が予定されている。
新華社によると、呉勝利・海軍司令官は、次世代型の水上艦艇や潜水艦の実践的訓練を強化する方針を表明している。
日中両国が領有権を主張する尖閣諸島(中国名・釣魚島)やフィリピンなどと領有権問題のある南シナ海での能力向上を想定したものとみられる。
中国海軍は今年から国産空母の建造も始める方針で、二〇一〇年代半ばまでに五、六万トン級の通常空母二隻の完成を目指している。
観艦式に招待された米海軍のラフェッド作戦部長は十九日、北京で会見し
「空母と艦載機の取得が中国海軍の野望であり、目的であることに疑いはない。問題は空母の運用方法だ」と述べ、警戒感もにじませた。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/160344.html