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黒人与党の勝利確実と、開票で地元メディア 南ア総選挙
黒人与党、アフリカ民族会議(ANC)のジェイコブ・ズマ議長。総選挙勝利で大統領就任は確実ヨハネスブルク(CNN)
22日投開票の南アフリカの国民議会(下院)選挙で、地元メディアは23日、3分1の投票の開票段階で、最大の黒人与党、
アフリカ民族会議(ANC)が約65%を獲得、勝利を確実にしたと報じた。
最終開票結果は25日ごろになる見通し。ANCの前回選挙の得票率は69.7%だった。ANCの勝利は予想されていたが、
党内の内紛もあり、議席減は確実ともみられている。単独での憲法改正に必要な3分の2の議席維持の成否が焦点となっている。
下院の定数は400で任期は5年。ANCが勝利すれば、同党のジェイコブ・ズマ議長が大統領に就任する見通し。ANCの現在の勢力は296議席。
ANCは、1991年のアパルトヘイト(人種隔離)の撤廃後、政権を握り続けてきた。ただ、昨年秋に党の主導権をめぐる権力闘争が起き、
ズマ派が対立するムベキ前大統領を辞任に追い込んだ。この後、閣僚を含む多数のムベキ派党員が離党し、新党「国民会議(COPE)」を
作ってANCの腐敗体質などを非難している。ズマ氏も汚職事件で名前が挙がったことがある。
投票前の最新世論調査によると、ANCの支持率は推定60%、COPEは15%、野党が16%となっていた。新政権の重大な内政課題は
貧富格差の縮小などの経済、治安改善となっている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200904230037.html