・母親から家出人捜索願が出て2週間余り―。大阪府警は23日、保護責任者遺棄容疑で、松本聖香さん(9)の
自宅の家宅捜索に乗り出した。母親(34)や内縁の夫(38)らと暮らしていたマンションで聖香さんの身に何が
あったのか。
5階建てマンション。聖香さんらは昨年12月、その4階の一室に転居してきた。直後から、昼夜を問わず、
大人の怒鳴り声とともに、女の子の泣き叫ぶ声などがしていたという。
「壁をたたく、けるなどの音もしょっちゅう。朝の3時、4時のときもあった」とマンションの住人は話す。
泣き声が周囲に頻繁に聞こえるため、「あの家の子どもは大丈夫か」と心配する声もあったという。
聖香さんの母親は昨秋、聖香さんの実の父親と離婚。前後して、内縁の夫と知り合ったとみられている。
母親は「焼き肉店で(内縁の夫と)知り合った。再婚するねん」と知人に打ち明けたという。
「(新しい)お父さんがむっちゃこわい」
聖香さんはまもなく同級生にそう漏らすようになった。「宿題遅くまでやってたらごはん食べたらあかんって
言われた」とも話した。目の下にたびたびくまができていたといい、「一日中立たされてる。目開けたまま、
(壁に)もたれたらあかんって言われた」と打ち明けたという。
そんな聖香さんが3月11日から風邪を理由に学校を欠席した。その後も欠席は続いた。担任が同18日と
修了式当日の24日、家庭訪問を申し出たが、内縁の夫は「仕事が忙しいから来てもらってもいない」
「共働きで病人の面倒がみにくいので、和歌山の親類に預けている」と断ったという。
このころ、マンションには「変化」があった。ある住人は「毎日続いていた大人の怒鳴り声や女の子の
泣き声が、3月中旬から途絶えた」と話す。
今月7日、母親は内縁の夫の息子の入学式で学校を訪ねた際に聖香さんの3年の通知票を受け取り、
「娘は元気にしています」と話していたという。その夜、母親は西淀川署に捜索願を出した。(抜粋)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200904230075.html ※画像:
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