【中国】 ( `ハ´)「日本のドラマは犯人の心情を同情的に描いて気持ちが悪い。悪人は永遠に悪人!」

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1 シロイヌナズナ(西日本)

日本のTVドラマは「気持ちが悪くなる」−中国人留学生

 日本のテレビドラマを見ていると「気持ちが悪くなることがある」という。中国人留学生の台詞だ。
聞き捨てならない。まあまあ、落ち着いて話を聞いてみる。
 とくに現代もののドラマなどで、よくあるのだという。
 今、緊急事態が発生していて手に汗にぎる場面なのに、それをわきにうっちゃって、
そこだけ時間が止まったように、だらだらと個人の感情にまつわる話をはじめるのだそうだ。
 そう言われて思い当たった。
 刑事物や推理もののドラマで、今事件が起こっている。緊急事態だ。例えばあと30分で爆弾が炸裂する。
主人公の刑事と犯人が対峙している。多くの人命が危機にさらされている。まさに山場だ。
 このときにぽっかりと、そこだけ時間がとまってしまったかのように、犯人の心情吐露がはじまったりする。
背景はいつの間にか海を見下ろす崖の上だったりする。

(中略)

 そんな話を中国からの留学生に話しているうちに、思い到ったことがある。
そもそも中国ではテレビなどで「社会の矛盾をつく」というドラマ作りは許されない。これが一つ。
 もう一つはもっと重要だ。中国では悪人は永遠に悪人なのだ。悪人に気を許してはならない、と教えられる。
 中国人なら誰でも知っている寓話がある。「農夫と蛇」という話で、小学1年生ぐらいの教科書に出てくる。
 ある冬の寒い朝、農夫が道ばたで凍えている蛇を見つける。哀れに思った農夫はそれを懐に入れ、暖めてやる。
やがて蛇はめざめ、農夫にガブリと噛みつく。毒にあたった農夫は死ぬ間際にこういう。
 「決して悪人に哀れみをかけてはいけない」
 これだけの話であるが、ここには「悪は永遠に悪である」という単純な道理が語られている。

 また中国のことわざに「世の中の鴉はみんな黒い」というのがある。これは悪人はみんなワルで、例外はないことを述べるものだ。
だから、中国では悪人は死んでも悪人であり、その墓を暴かれ、唾棄される。
 しかるにわが日本では、たいていの悪人は死ねば、その先は罪を免じてしまう。死んだ人の悪口はあまり言わない。(拙著『感謝と謝罪』講談社による)

以下ソースで
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0417&f=column_0417_002.shtml