http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090413AT2M1303913042009.html アジア金融を一元監視 日中韓賢人会議、新機関を提唱
【釜山=尾島島雄】日中韓の有識者が3カ国の協力関係を話し合う「日中韓賢人会議」(日本経済新聞社、中国・新華社、韓国・中央日報主催)
は13日、テーマ別分科会の討論を経て2日間の日程を終え、閉幕した。国際通貨基金(IMF)をモデルに域内国への融資を手がける
「アジア版IMF」(AMF)創設を提唱。金融危機を防止するため各国の金融システムを監視するとともに、具体的な協力策を探る研究機関の設置を求めた。
同会議は2006年に開始し、今回で4回目。「トラック2」と呼ばれる民間対話のチャンネルで会議の提言は各国政府に提言する。
AMFは通貨危機などの緊急時に域内国を支援する枠組みをアジア地域で独自に設定する構想。新研究機関は各国の金融・財政の調査・研究、
金融知識の普及にあたる組織とする案が浮上している。外貨を融通し合う「チェンマイ・イニシアチブ」に関する恒久的な事務局機能も持たせる。
各国が保有する外貨準備の一部を拠出、共同で運用する。将来的に互いの通貨の持ち合いを進める方針も打ち出した。(22:11)