ぴったりな卵でおいしく 料理法別に分け販売、徳島
これはゆで卵、あちらは卵かけ用−。徳島市の鶏卵卸業者が黄身の香りや白身の量など、親鶏や育て方の違いで異なる卵の特徴を生かし、
最適な料理法別に分けて卵を売り出した。珍しさに加え思うような商品が作れるとケーキ店などから注文が相次いでいる。
販売しているのは「小林ゴールドエッグ」。約3年前、小林真作社長(34)が肉は「しゃぶしゃぶ用」などと分かれているのに、
卵にはそうした分け方がないことに疑問を感じた。ベテラン社員に話すと、同じように見える卵にも違いがあることが分かった。
飲食店の協力も得ながら「白身が多いとオムレツに向く」など、卵の特徴がどんな料理に適するのかを確かめていった。
例えばゆで卵用。生臭さを消そうと、クエン酸やヨードが含まれる徳島特産のすだちや鳴門金時、鳴門わかめを飼料にした。
卵かけ用では木酢液を飼料に配合して黄身の香りを強め、ケーキ用では香りを抑えるために、飼料にハーブを混ぜた。
ほかにも「温泉卵用」や「カルボナーラ用」など、料理法別卵は計10種類。小林社長は「家庭でもこだわりの卵を食べて」と話している。
4個入り180−240円。問い合わせは電話088(642)6711。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009041101000030.html 依頼所829