フジテレビのアニメ深夜枠「ノイタミナ」(木曜深夜0・45)で、初の完全オリジナル作品
「東のエデン」(全11回)が9日からスタートする。キャラクター原案は人気マンガ家の
羽海野(うみの)チカ。企画に2年をかけたアニメファン注目のプロジェクトだ。(小間井藍子)
「ノイタミナ」は「animation」を逆さに読んだもの。この枠は2005年にスタート、
「のだめカンタービレ」や「ハチミツとクローバー」など人気マンガのアニメ化や、
「墓場鬼太郎」「モノノ怪(け)」など、実験色の強い力作を次々と送り出してきた。
しかし、これまでの企画は、いずれも何らかの原作付き。「コアなファンにも受け入れられるよう、
従来にない『本格感』を持った作品で勝負したいと思った」と、
フジコンテンツ事業部の山本幸治プロデューサー(33)は語る。
「東のエデン」の監督・脚本は、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や
「精霊の守り人」を手がけた神山健治(43)。制作はプロダクションI・Gで、
「ハチミツとクローバー」などで人気のマンガ家・羽海野チカがキャラクター原案を務める。
特筆すべきは、その謎めいたストーリーだ。2011年のアメリカ。記憶を失った22歳の
青年・滝沢朗(あきら)が、裸でホワイトハウスの前に立っている。彼の握りしめている
携帯電話には、82億円もの電子マネーがチャージされている。
朗は卒業旅行中にトラブルに巻き込まれたヒロイン・森美咲を助けて一緒に日本に帰るが、
日本では3か月前、ひとりの犠牲者もいない奇妙なミサイル事件「迂闊(うかつ)な月曜日」が起こっていた。
次第に、朗が「セレソン」と呼ばれる選ばれた12人の一人であり、
「100億円で日本を変える」という謎のゲームを戦っていることが明らかになる。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20090407et03.htm http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/photo/ET20090407152307706L0.jpg