【米軍が神主呼んで】戦闘指揮訓練センター着工式…相模原【地鎮祭】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090403/CK2009040302000065.html 日米連携強化へ 戦闘指揮訓練センターの着工式
在日米陸軍は二日、「相模総合補給廠(しょう)」(相模原市)に整備する「戦闘指揮訓練センター」の着工式を行った。
コンピューターを駆使した模擬訓練などを通じ、作戦能力の向上を図る。同軍司令部の広報担当者は、同センター完成で、米陸軍第一軍団前方司令部と陸上自衛隊の共同訓練が「効率的に年に何回もできる」としており、一層の連携強化を図る方針を示した。
着工式では、関係者が日本の地鎮祭のスタイルも織り交ぜ、工事の安全を祈願した。
同センターの本棟は約三千三百平方メートル。シミュレーション用のデジタル機器などを配置。
異なる機能の部隊が同時に訓練できる。一度に約二百人が利用可能で総工費約千七百万ドル(約十七億円)。来年九月に完成予定。
同司令部のジェームス・クロフォード広報室長は、「日米の同盟が強いことを示す象徴のような施設」と強調。
米軍はセンターを活用し、日本の防衛のほか、極東アジアや中東地域を想定した弾道ミサイル防衛やゲリラ戦、災害の救援など「あらゆる状況の訓練をする」と説明した。
これまで在日米陸軍と陸自の大規模な共同訓練は年四回程度、県外の陸自演習場などで実施。同センター完成後は、訓練頻度が高まるとみられる。
ただ、防衛省南関東防衛局は「現段階で陸自が(同センターを)使用するか、承知していない」とコメントした。