インド株式市場:続伸、ITやインフラ関連が上げ主導/注目トピックス
インド株式市場:続伸、ITやインフラ関連が上げ主導
1日のインド株式市場は続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比1.99%(140.36ポイント)高の9901.99、
ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同1.30%(39.40ポイント)高の3060.35で取引を終了した。
朝方は前日に発表された経常赤字が市場予想を大幅に上回るなど、マクロ面での悪材料が嫌気されて売り優勢でのスタート。
ただ、アジア市場が堅調に推移したほか、ゴールドマン・サックス証券が
インド市場のレーティングを「マーケットウエート」に引き上げたことなどが好感され、指数はすぐに上向きに転じた。
場中に発表された2月の貿易統計では、輸出が前年同月比21.7%減少。市場もいったんはネガティブに反応したが、
輸出の悪化はすでに織り込み済みとの見方から影響は一時的にとどまった。
個別ではランバクシー・ラボラトリーズが7.73%急伸。米食品医薬局(USFDA)が同社工場の審査を差し止めている問題で、
親会社の第一三共が直接交渉するとの報道が好感されたもよう。また、指数ウエート最大のリライアンス・インダストリーズも3.69%高い。
同社は国内最大のガス田で、今月2日から天然ガスの生産を開始すると伝えられている。このほか、商用車のマヒンドラ・マヒンドラが2.97%高い。
3月の新車販売台数が前年同月比6.2%増の2万6209台となったことが買い材料視された。一方、ITのタタ・コンサルタンシー・サービシズは0.8%高と小幅な上昇。
米ゼネラル・モーターズが破綻した場合、IT企業のなかでは同社が最も大きな損失を被ると報じられている。
業種別での値上がり上位は不動産が5.41%高、ITが3.17%高、石油・ガスが2.88%高。値下がり上位はヘルスケアが0.69%安、一般消費財が0.18%安、資本財が 0.04%安となった。
SENSEX指数構成銘柄では値上がり20、値下がり10と買いが優勢。
ムンバイ市場全体では値上がり1823、値下がり558、変わらずが82銘柄。BSE中型株指数は1.88%高、小型株指数は2.87%高で本日の取引を終了した。
(フィスコ)
http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/fis/090401/090401_mbiz541.html