小学校長が韓日交流推進へ韓国が小日本に文化を教えた歴史の絵本作成
長く日韓共同の教材開発や授業実践に尽力し今春、松江市立城北小学校長を最後に
退職した錦織明さん(60)=同市雑賀町=が、日韓交流を促す絵本「海を渡った神様」を自費出版した。
国の生い立ちや両国の深いつながりを物語る代表的な神話を素材に構成し、十年がかりで
まとめた労作。錦織さんは「先祖が力を合わせて国造りをしたということを子どもたちに伝え、
『近くて遠い国』から『近くて近い国』にしていきたい」としている。
A4判、三十五ページで、韓国の神話「ヨノランとセオニョ」と、出雲神話で知られる
「スサノオノミコト」の二話を紹介している。
「ヨノランと−」は、朝鮮最初の統一王朝・新羅(しらぎ)から海を渡り、米作りや機織り
技術などを伝承。後に王と王妃になったとされる夫婦の物語で、韓国の古書「三国遺事」に記されている。
挿絵は、錦織さんが五年前に同じ絵本の内容をCD(電子ブック)化した際、全面支援
してくれた東京のNPO法人メンバーの大津英輔さんが担当。物語の文章は日韓の
小中学生が読み、親しんでくれるよう日本語と韓国語で紹介している。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=511124004